大洪水に学ぶ神の警告
創世記7章1-24節
先週は、正しい信仰と全き人ノアについて学びましたが、今日は、ノアの洪水の出来事を通して、神様の警告について学びましょう。
第一は、大洪水が事実が否かです。
聖書に記されているこの大洪水が局地的なものであったか、全地球的なものであったかについては、いろんな意見がありますが、古代オリエントだけでなく、全世界には多くの洪水物語があることや、地質学的にも大洪水の形跡があることから、少なくとも、聖書は神話ではなく、歴史的事実であることと、大洪水を単なる自然現象としてではなく、人の罪に対する神のさばきとして扱っていることを考慮に入れて、神のさばきの意義を考える必要があります。
第二は、箱舟の準備と神の予告のさばきです。
6章で神が洪水を予告されてから、ノアは神に命じられたように、箱舟の建造に取りかかりますが、あのような大きなものを当時の技術で造るとなると、かなりの期間が必要だったでしょう。
そして、舟を造っている間、空は真っ青に晴れて、雨など降るようには見えませんでした。海から遠い丘の上に舟を造っているノア一家の仕事を、全く馬鹿げて見えたことでしょう。ノアから大洪水が起こることや、神様の警告の言葉を聞いた親戚や友人、箱舟を造る手伝いをした人たちもいたはずです。けれども、箱舟に入ったのはノアたちの家族8人だけでしたから、ノアの言葉に耳を貸す人は誰一人いなかったのです。警告を無視した人たちは、それまでと同じ気ままな生活をしていました。
ノアたちは、自分たちを馬鹿にする言葉や、あざける声を聞きながら、舟を造り続け、ついに完成します。舟は3階建てです。長さも幅も高さも、全部神様が教えて下さいました。とても大きな奇妙な形をした舟でしたが、どんな大嵐や大波がやってきても大丈夫なように巧みに設計されていたのです。神様のご命令に従えば、自分の知恵に頼ることよりもずっとすばらしいものが出来上がります。
第三は、箱舟の完成と、御旨によるさばきの予告です。
ノアの時代に人間の悪がはびこり、人間をお造りになったことを悔いられた神様が、さばきの予告をされた後、ノアは神様の命令に従って箱舟を作り、とうとう箱舟は完成した頃、ノアは600歳でしたが、神様はノアに3つの注目すべき言葉を語ります。
1、1-4節に「あなたとあなたの全家族とは、箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代にあって、わたしの前に正しいのを、わたしが見たからである。あなたは、すべてのきよい動物の中から雄と雌、七つがいずつ、きよくない動物の中から雄と雌、一つがいずつ、また空の鳥の中からも雄と雌、七つがいずつを取りなさい。それはその種類が全地の面で生き残るためである。それは、あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わたしが造ったすべての生き物を地の面から消し去るからである。」(7:1-4)と。ここでさばきは、天地万物の創造者であり、支配者であられる神様の御旨と権威によってなされたことであり、ノアは、「すべて主が命じられたとおりにした。」(7:5)と語るように、神様はみ言葉に忠実に従う人に語られ、それをただ神様の御旨と信じて、従ったということです。
「神のさばきがある」という警告の言葉は、多くの人々にとって耳障りであり、予告されても、真剣に聞こうとしませんでした。聖書は終始一斉、神のさばきがあることを予告していますが、現在でも、どれほどの人々が耳を傾けているでしょうか。
その2、9節の「神がノアに命じられたとおり、雄と雌二匹ずつが箱舟の中のノアのところにはいって来た。」。これは、まさに神の力によるもので、すべてのものは、箱舟の主人であり、「主の命令に従った」指導者ノアに服従したゆえで、そこには神による正しい秩序があり、箱舟の中では、主の御心が行われ、ノアとその家族だけでなく、動物達も互いに争うことがなかったと思われる。リーダーが、神に従う時、その家族やグループの中に神による正しい秩序が保たれるのです。すべては神様のご計画・ご摂理の中に私達は生かされていることと、家長が、日本の、世界の指導者が、神に従がわなければ、家庭が、世界の秩序が乱れ、崩壊することを示唆しています。そうならないために、私達は、神に憐れみを求めて祈ることです。
創世記7:9
7:9 神がノアに命じられたとおり、雄と雌二匹ずつが箱舟の中のノアのところにはいって来た。
その3、16節の「主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。」。
すべての種類の生き物がみな箱舟に入り、神がノアに命じられたことがすべて行なわれ、「それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。」(7:16)。その行為を命じられたのは神様であり、神様の権限において、このことが実行され、救いが完了した決定的瞬間でもありました。
創世記7:16
7:16 はいったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、神がノアに命じられたとおりであった。それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。
箱舟の準備の段階で、ノアたちを通して、神のさばきと救いを宣べ伝えたことでしょう。しかし、人々はあざわらい、罵倒して、それに従がわなかったので、もはや彼らに救いの機会はなくなってしまったのです。私達は、神の御旨を馬鹿にしたり、預言をないがしろにしたり、人間の思考や自己判断をしてはいけません。神は、この世界を創造し、ご支配しておられる神であり、人間の創造をはるかに超えたお方であり、すべてを人間のためにご計画されているのです。このさばきは、何度も人間に悔い改めと救いに導こうとされた愛の神が、人間のかたくなな心のゆえに、さばかれたのです。私達には、常に救いの道が開かれ、備えられているのです。ただ人間が心かたくなにしないで、神の御声に聞き従がうことです。
第四は、大洪水の始まり、それは神の徹底的なさばきでした。
ノアの家族が箱舟に入ったその日、洪水が始まりました。巨大な地下水脈と思われる「巨大な大いなる水の源、」(7:11) が、ことごとく張り裂け、大雨ばかりでない「天の水門が開かれ」(7:11)、2月17日に起こった洪水が、40日40夜激しい雨が降り、150日(7:20)続いたのですから、「天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれ」(7:19)、箱舟の外にいた人は、その水に流され、その結果「地の上を動いていたすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群生するすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。」(7:21)。のですが、ここで2つのことを教えています。
創世記7:11,18-21
7:18 水はみなぎり、地の上に大いに増し、箱舟は水面を漂った。
7:19 水は、いよいよ地の上に増し加わり、天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれた。
7:20 水は、その上さらに十五キュビト増し加わったので、山々はおおわれてしまった。
7:21 こうして地の上を動いていたすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群生するすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。
7:22 いのちの息を吹き込まれたもので、かわいた地の上にいたものはみな死んだ。
7:23 こうして、主は地上のすべての生き物を、人をはじめ、動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。それらは、地から消し去られた。ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った。
7:24 水は、百五十日間、地の上にふえ続けた。
1、「主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。」(2ペテロ3:9,10)と語るように、神様は、私たちが罪を悔い改めることを望んでおられます。イエス様は私たちの罪の身代わりに十字架にかかって下さいました。それは、私達人間が悪を離れて正しく生きるためです。神を無視して悪を行っている者は、必ずさばかれます。しかし、罪を悔い改めて主イエスを信じ、箱舟の中に入るように、十字架のもとに逃げ込むなら、罪赦され、さばきから救われます。そして、常に目を覚まして再臨信仰に根ざして歩むことが大切です。
2、ここで聖書が強調することは、高い山々も水中に没(ぼつ)したので、人を含め、すべての生き物は死に絶え、「箱舟のほかに、救いはなかった」ということです。それは新約の今の時代においても、私達の箱舟なるイエス様以外に、救いはないことを裏付けています。
「この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私達が救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていない」(使徒4:12)ということを心にとめつつ、宣教の業に励みましょう。
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