2008年6月1日 日曜日

聖霊の器による最初の教会組織

Filed under: 礼拝メッセージ — 牧師 @ 10時30分00秒

使徒の働き6章1-7節

激しい戦いの中にもめざましい進展を見せる初代教会ですが、ここに初めて教会組織らしいものが生れました。そのいきさつを記しているのが六章の初めの部分です。
とかく私達は、教会にトラブルとか危機などは少なくとも、あってほしくないと考えますが、あの恵まれていた初代教会にも、事実としてトラブルが存在し、問題に対しての適切な対応を迫られましたが、それは、教会といえども、弱い不完全な人間の集りですが、それを乗り越え、良い組織も生れて強化され、まるで困難を益に変えて、飛躍していきましたが、今日は聖霊の器を通して築かれていった最初の教会組織について考えてみましょう。

第一は、教会のもめごとです。3つありました。
その1は、使徒たちの間における意志の疎通が欠如していたことです。「弟子たちがふえるにつれて」(使徒6:1)とありますが、わずかな人数の時には何でも以心伝心で通じ合っていたことでも、しだいに人が増えてくるとそういうはいきません。当時の教会は、すでに万を越す会員を有しており、そこに意志の疎通の欠如からくる「苦情」の声があったとしても不思議ではありません。
使徒6:1
6:1 そのころ、弟子たちがふえるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされていたからである。

その2は、弟子たちの数が急速に増すにつれ(使徒5・28)、教会内で、「ギリシヤ語を使うユダヤ人たちが、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てた。」(使徒6:1)と言います。つまり、トラブルの原因は、誰かの罪のせいというのとは違う。人数が多くなったことと、言葉の違いからくる、言わばコミュニケーションに問題があったのです。
使徒5・28
5:28 言った。「あの名によって教えてはならないときびしく命じておいたのに、何ということだ。エルサレム中にあなたがたの教えを広めてしまい、そのうえ、あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしているではないか。」

その3は、「彼らのうちのやもめたちが、毎日の配給でなおざりにされ」(使徒6・l)るという現実問題が起り、苦情の申し立てたこの問題は、教会を指導する使徒たちが、早急に解決しなければならない課題となったのです。
第二は、使徒たちの決断です。
 私達にはクリスチャンとしての識別力が必要です。聖霊についてさとくあるだけでなく、サタンの働きについても敏感でなければなりません。幸い使徒たちには「神のことばをあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよく」(使徒6:2)ないことがわかり、適切な解決策を講じるため、「十二使徒は弟子たち全員を呼び集めて」(使徒6:2)、七人を選ぶことを提案します。
その資格は、「御霊と知恵とに満ち」(使徒6:3)、「信仰と聖霊とに満ちた」(使徒6:5)人でした。これは、バランスのとれた対処ができる人を求めたことの現れです。そのうえで「評判の良い人たち」(使徒6:3)で、「良いあかしを立てている人」という意味です。「この提案は全員の承認するところとなり」(使徒6:5)、実際に七人が選ばれました。その過程は大変民主的な選び方でしたが、最終的にその任命は使徒たちにゆだねられ、「そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた」(使徒6:6)。それが教会役員の誕生・起源であり、教会に組織ができた始まりであり、使徒たちは「もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにし」(使徒6:3)たのです。
使徒6:2,3,5,6
6:2 そこで、十二使徒は弟子たち全員を呼び集めてこう言った。「私たちが神のことばをあと回しにして、食卓のことに仕えるのはよくありません。
6:3 そこで、兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。私たちはその人たちをこの仕事に当たらせることにします。
6:5 この提案は全員の承認するところとなり、彼らは、信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、およびピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオを選び、
6:6 この人たちを使徒たちの前に立たせた。そこで使徒たちは祈って、手を彼らの上に置いた。

第三に、クリスチャンは、賜物を用いて、聖霊の器として神の働きのために必要です。
 6章3-6節には、今後教会が教会として機能していくうえでの重大な原則が含まれています。

 教会は、「キリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです」と言われます(Ⅰコリント12:27)。その「からだ」は、さまざまな器官から成る組織体です。この器官にはそれぞれ異なった働きがあるように、教会の一人-人はみな奉仕に召されていますが、神は一人一人を異なる形の奉仕に召しておられるのです。ここで言うならば、「食卓のことに仕える」(使徒6:2)ことと「みことばに仕える」こととの区別を指しています。どちらがすぐれているかの問題ではなく、両方共教会における重要な奉仕であり、両方共聖霊に満たされた霊的な人を必要としています。ただ、奉仕の種類が違い、必要としている賜物が異なっているというだけなのです。この点がはっきりしていないと、「からだ」なる教会は十分な機能を発揮できずに、ぎくしゃくしてしまいます。
Ⅰコリント12:27
12:27 あなたがたはキリストのからだであって、ひとりひとりは各器官なのです。

使徒6:4
6:4 そして、私たちは、もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします。」

第四は、問題解決による成果は何かです。
 教会の中にくすぶりかけた問題は解決へと向かっていった結果、「神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰にはいった。」(使徒6:7)のです。
 教会のわざは、何の理由もなしに進展するものではありません。進展するにはそれだけの理由があります。それが「こうして」という7節の冒頭の言葉に表れています。互いに役割を果たし、立場を考えて奉仕するという、教会本来のあり方が確立されていく時、3つの成果を期待することができます。
使徒6:7
6:7 こうして神のことばは、ますます広まって行き、エルサレムで、弟子の数が非常にふえて行った。そして、多くの祭司たちが次々に信仰にはいった。

 その1は、教勢がどうこうという以上に、「神のことば」が広まっていったという成果です。これは、使徒たちが「もっぱら祈りとみことばの奉仕に励」(使徒6:4)んだ結果と言えましょう。

その2は、弟子たちの増加です。特に「エルサレムで」(使徒6:7)とありあますが、周囲の反対は激しいし、彼らの失敗を何もかも知っている一番伝道しにくいところで、成果を上げたことは、高く評価すべきです。

その3は、ただ数が増えたというだけでなく、その中でも「多くの祭司たちが次々に信仰にはいった」(使徒6:7)ことは驚くべきことです。なぜなら、祭司たちは反キリスト教勢力の旗頭だったからです。その彼らが改宗することによって、エルサレムでの福音の影響力は一層強いものになりました。
 これらから、「エルサレム」のように、家族伝道やふるさと伝道、仏教や神道が根付いている日本伝道は難しいと言われますが、みことばに仕え、聖霊が働かれる時、神様のみ業がなされ、御霊の実と救霊の実を結ばせて下さることを聖書は約束しています。まさに、人間的には不可能としか考えられないことを可能にして下さるのは神様ご自身であり、伝道は人がするのではなく、神様ご自身が人を用いてなさることを忘れてはなりません。

教会は、キリストの命にあふれる生ける共同体です。それゆえ、教会に困難な問題が生じたとしても恐れる必要はありません。やもめの食事の問題を解決することのできた初代教会のように、教会の本質をしっかりと捉え、祈って対処するならば、必ず解決が与えられ、困難な問題も祝福に変えて下さいます。
 そのために私達は、教会の様々な働きにふさわしい器が与えられるように、祈らなければなりません。主は教会の全体の益になるように、聖霊の器を起こし、豊かに用いて下さいます。私達が一致をもって、各自、恵みによって与えられた御霊の賜物を生かして、互いに仕えあうならば、主は私達の教会を豊かに祝し、宣教の業に用いて下さいます。

教会の様々な働きにふさわしい器が備えられて、教会がますます祝され、主を信じる人が日々加えられるように、私達も聖霊の器になるように「どうぞ、私を聖霊に満たし、あなたの御用のために役立つものとして下さい」と祈りましょう。

2008年6月上旬

Filed under: メールマガジン — 牧師 @ 8時34分30秒

人と自然との出会いは、私達が生きるのに大切です。
それは自然界の様々なものとの出会いが、人間を豊かにしてきたからです。
しかし、戦後の日本は、便利な生活を第一に考えて、自然環境を次々と破壊してきました。
その結果、経済的・物質的には豊かになりましたが、
同時に人間性をも破壊したことも事実です。
誰もが心に傷を抱えて生きなければならない時代になりました。
心に傷を抱えては、他者の心の傷までしっかりと受け止めることは出来ません。
もし心が慰められ、希望の光が差し込んできたらどうでしょう。
深い慰めを体験された人の存在が必要です。
私達の心の傷が癒され、慰めと希望を与えて下さるイエス・キリストに出会って下さい。
お祈り申し上げます。
「それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。」
(新約聖書ローマ人への手紙15章4節)

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